そのまま このまま

癒し、目覚め、解放、悟り、ヒューマニティのお話し

事実と幻想: 引き寄せを超えて

Inner Sanctuaryの参加者の方から、引き寄せについての質問をいただきました。


「引き寄せ的には、自分の出している波動に応じた出来事/現象がやってくる,みたいなことが言われていますね。

又は,自分が焦点をあてている物事が拡大するから、起きて欲しくないことではなく、起きて欲しいことにフォーカスすると言うことも聞きますが、Sonomama瞑想では、私たちの在り方に関わらず、ただ物事がその時その時に起きていると言うことなのでしょうか?」


このような質問は私たちが、今何のために「そのまま」プラクティックをやっているかということ再確認するために、大変役に立ちます。質問してくださった方、ありがとうございます。


引き寄せられるなら、もちろん引き寄せていいのですよ。でも、引き寄せようとしてできたた時とできないときがありませんか?欲しいものだけを得て、欲しくないものを遠ざけることはできますか?自分で自分をコントロールできるという思考・幻想に飲み込まれていませんか?苦しみを生み出していませんか?


苦しみの原因は、事実から離れて、自作自演のストーリー(思考・幻想・解釈)とらわれてしまうことです。幻想を事実のごとく信じてしまうことです。だから、SONOMAMAプラクティスは、事実と事実ではないことをはっきりと見極められるようになるために実践しています。ほとんどの場合、人間は眠って夢を見ているかのように、幻想の世界にすっかりハマり込んだまま一生を終えていきます。あるのは今の事実だけなのに、どこかに他のものがあるような気になって、それを追い求めて一生を終えるのです。幻想を楽しんでいるときは酔いしれていい気分かもしれませんが、幻想とは楽しいだけではありません。苦しい幻想に苛まれることもあるでしょう。また、楽しい幻想を事実のごとく信じてしまいアタッチメント・執着を生み出し、私たちを苦しめます。だから、まずは、事実なのか幻想なのかを見破る必要があるのです。それを一旦見破ってしまえば、何が起きてもオーケー。だって、オーケーするしかない、それしかないのだから。そして、スクリーンに映っている映画を精一杯楽しめばいいのです。引き寄せも楽しめばいいのです。自由自在です。そして、引き寄せても引き寄せなくてもオーケーになってしまいます。それは映画の中のこと。幻想と事実の見極めがつけば、あるのは今の様子、そのままで完璧だと心底ふに落ちるからです。それが腑に落ちてしまえば、タルのそこが抜けるが如く、脱落、脱力で、真底お気楽です。それが腑におちるよう、プラクティスします。

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柴犬のZenくん

 

だだやる

SONOMAMA 実践のひとつをご紹介します。

「今目の前にある事をやります。

まずは今やっていることを丁寧にやります。

今やっていることに関係ない思いがわいてきたらそのまま放っておいて、

今やることをやります。

こころと行動は別にして、

今やっていることに関係ないことはそのまま放っておきましょう。

想いを断ち切るために皿を洗うのではなく、

皿を洗うために皿を洗います。

皿を洗っているときは皿を洗います。

皿を洗うために必要な事をやります。

皿を洗う為に必要な思いも起こるかもしれませんが、

それ以外の思いはそのまま放っておき、

目の前のことをやります。

ココロはそのままにして手出しせず、

今ある事をただやります。」

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現象の世界と真実

現象の世界では、過去から現在そして未来へとの時間軸を元に、さまざまなことが起こっているように感じられます。しかし、本当は今しかなくて、今あるものだけがあります。ずっと今だけがある、今この瞬間にあるものしかないのです。そして、いつも、どこかに向かっているように感じられているけれど、実は今以外のどこかにくことはありえず、私たちが求めているものはそう、今の私たちの足元にすでにあるのです。だからどこかに行く必要もないのですが、前に進もうとするエネルギーが私たちを支配しています。


不快な感情があることをいけないと思うから苦しいのです。どんな思考も感情も感覚も、ほっておいたら消えるのに、それをそのまま放って置けないのです。


ネガティブなものを手放そうとしたり、もっとこうなろうとか、など問題点を見つけて改善していくようなノウハウは、逆方向に。永遠と苦悩が続くことになります。


この世界をもっと良くしよう、もっと良くなろうとすることを悪いと言っているわけではありませんが、そこには罠があります。今の私には何か足りない、改善するべきところがあるというパターン。いつまで経っても問題は無くならないのです。問題を探し続ける罠にハマってしまいます。


今あるありのままをじっと見てください。何もジャッジせず、ただ、今の目の前のものを、そのまま感じてください。やがてただ、目の前のものがただあるだけで、良いも悪いも正しいも間違いもない、そんなジャッジメントは頭で分けているだけだと気づくでしょう。


一瞬一瞬を生きていれば、ただ物事が起きてきているだけだということがわかるでしょう。シンプルですね。本当の意味で、真実は良い悪いというふうに分けられるものではなく、それらを良い悪いで分けているのは頭なのです。

 

良いものだけを体験しようと思っても、思えば悪いものが必ずくっついてくる。振り子が右に振れたら、次は左に振り戻されるのです。考え方を変えるのではなく、考え方で捉えるのをやめてみたら、見えてくる。


だから、心も体も緩めてみてほしい。

考えも、感情も、行動も勝手に湧いてきます。


そして、それらのどれをとっても否定する必要あありません。

手放す必要すらないのです、だって、何も掴めないのに、掴んでるつもりになっているだけだから。

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瞑想と思考のコントロール

瞑想を始めると、多くの人が自分の思考をどう扱えば良いかについてより興味を持ちます。思考がうるさいとか、この思考をなんとかしたいとか、どちらかというと、思考を悪者扱いしてしまいます。でも、思考をコントロールしようとするのは諦めてください。それは不可能なんです。思考はあなたではありません。彼らはお客さまです。思考は、ランダムに、勝手に、湧き上がります。だからそのままにしておきましょう。彼らをもてなしたり、楽しませたりしないでください。そんなことをしたら、このお客たちはもっと長く滞在したがります。ただそのままにしておいてください。

インナーサンクチュアリーのコミュニティでは、「あるのはいつも今の様子」ということを腑に落とすために、SONOMAMA瞑想を実践しています。全てはその時完璧に起こっています。今の様子以外はないのですから。あなたは今のその様子で完璧です。やってくる思考が心地よいものであても、不快なものであっても、どんな思考があっても構いません。そのままにしておいてくださいね。それらを追いかけたり、拒否したりしないでください。ただそのままにしておいてください。そうすれば、自ずとそれらが持続しないことに気づくでしょう。インナーサンクチュアリで、私たちは「そのまま」力、つまり、ありのままである力を養っています。あるのは今の様子です。他に何もありません。あなたはそのままのあなたなのです。あなたがあなたであることをダメと言っているのは誰?


思考は空の雲のようです。雲は来たり去ったりし、自然に形を変えて最終的に消えていきます。そして空は常にそこにありますね。チベットの仏教僧、トゥプテン・イェシェは言います。「人間の本性は純粋で、エゴを持たず、まるで空が自然に晴れているようにです。雲がやってきては去っていきますが、青い空は常にそこにあります。雲は空の基本的な性質を変えることはありません。」


覚えておいてください、あなたは青い空です。青い空はどんな天候もジャッジしません。同様に、自分の思考を判断せずにそのままにしておいてください。


さあ、一緒にSONOMAMAを実践しましょう f:id:simplybeing:20240507031559j:image

思考はおなら?

本日のテーマは思考です。


誰でも、不愉快な思考をコントロールしたいと思ったことが少なからずあると思います。

もし、思考をコントロールできるのでしたら、自分の好きな思考だけ起こるようにできて、苦しみもなくなりますね。

実際は、思考をコントロールしようと思っても中々上手くいきません。では、思考とどうお付き合いしていけばいいでしょうか。ここでは、思考を変えたり、止めることがゴールではありません。思考にとらわれないことです。


思考はメリーゴーランドのように、楽しそうに見えます。木馬や馬車、綺麗な照明や飾りつけによって、華やかで楽しそうな誘惑。乗ったらどこかに連れて行ってくれるかも、と思わせますが、本当はただぐるぐる回るだけ。本当は思考は何もできません。熟考した先に解決があると錯覚しています。


思考とは迷惑メール、詐欺、キャッチセールスのようなものなのです。しつこいセールスの相手をしなければ、そのうちに諦めて、あなたの目の前から消えるでしょう。メールが届いて、誤ってリンクをクリックしたり、メールを開けなければ、余計な苦しみは生まれることはありません。思考がやってきても接待せず、放っておきましょう。

 

また、思考とはオナラのようなものです。私たちはオナラは体の仕組みの一つであるように、思考は心の仕組みの一つです。オナラは匂いが気にならない時もある。音が出ない時もある。大きな音がする時もある、オナラが何度も出る、たまには強烈に臭いのときもある。でも放っておけばどんなオナラでも取っておくことはできず、消えてしまいますよね。それなのに、こオナラは臭い、何回も出る、このオナラはみんなに分かったら恥ずかしい、とジャッジして、オナラに不要なまでに関心を注いで、オナラの存在を長引かせていませんか?思考も同じで、思考に良い悪いはありません。思考に良い悪いをつけて、長引かせてはいませんか?


思考があっても良いのです。気持ちの良い思考や気分の悪い思考に関わらず。気持ちの良い思考は問題ありませんね。心配や不安、後悔や苛立ち、恐れでさえ、分別せず、掴まず手放さず、ただそのままにして、とらわれなければいいのです。そうすれば、その思考を掴む中心が抜け落ちてしまい、解放が訪れますよ。

 

質問
•気持ちの良い思考や不愉快な思考に対して、あなたはどのように対応していますか?
•思考に巻き込まれないためにしていることはありますか?


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心の中にある安らぎの場所

掴まらず、

手離さず、

そのまま、

そのまま…


20年以上禅の実践をしてきた経験から、現在、私はInner Sanctuary(インナーサンクチュアリ)という瞑想コミュニティをガイドさせて頂いています。Inner Sanctuaryは、誰もが持っているinner peace 内なる平和のためのリソースをより育んでいくグループです。Inner Sanctuaryのコミュニティでは、「SONOMAMA(そのまま)」瞑想を実践しています。これは禅の教えです。禅の究極のメッセージは、あるのは今の様子。今の様子がいつ現れ、いつ消えたのかさえも分からないけど、あるのはいつも今の様子しかありません。 そして、その様子はつかめることなく、とっておくこともできません。そのことがはっきりするためにSONOMAMAを実践します。 


SONOMAMA瞑想は、今の様子そのままでいる自分に優しい瞑想です。数を数えたり、ボディスキャンをしたり、マントラを唱えたり、呼吸に焦点を当てたりせず、文字通り何もしない。身体の活動をやめて、ただ在る。今の本当のあなたでいるのです。そこには今の本当のあなたに対するジャッジメントはありません。Sonoma瞑想は、事実をそのまま受け入れていくキャパシティを育みます。在るのは常に今の様子であるにもかかわらず、人間は幻想を作り出し、その幻想を真実だと信じてしまいます。これが苦しみを生むのです。苦しみの源は存在しないものを信じることです。SONOMAMAの実践により、今の事実が明確になり、現実と幻想の区別がつき、苦しみから自由になることができます。


Inner Sanctuaryは、SONOMAMA瞑想を通じて内なる平安を育てるための実践の場です。流動性が高く、変化のスピードが速い、先行き不透明な現代社会では、自分の中にサンクチュアリ、聖域、安らぎ、静けさの場所を持つことは価値の在ることであり、私たちの幸福に貢献し、健康的で豊かな生活をするのに役立つことでしょう。

 

掴まず、

手放さず、

そのまま、

そのまま…


さあ、一緒に実践しましょう。


質問

• 日常生活で心の平安を育むためにどんなことを実践していますか?
• あなたがコントロールできるもの、できないものは何ですか?
• あなたが創りがちな幻想はなんですか?

 

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#そのまま #悟り #イマココ